リオオリンピック女子シングルス決勝観戦記

オリンピックには魔物が住むという。世界ランクや過去の対戦成績はメダル獲得のパスポートには決してならないのだ。特に今大会、世界ランク4強がベスト4入りした男子シングルスを除くと各種目で波乱が続出した。

女子シングルスの決勝戦は世界ランク1位のキャロリナ・マリン(スペイン)に対し、もう一方の勝ち上がりは波乱を巻き起こしてきた主役の一人、インドのプサルラ・V・シンドゥ。王者VS新興勢力の対決となった。準決勝では完璧な内容で奥原希望を下して勝ち上がってきたプサルラ。この大会が彼女の大出世の舞台になる予感すらあった。そして勢いそのままに、決勝はプサルラが第1Gを逆転で制した。 しかしそこまで。王者はその闘志を緩めることなくプサルラの挑戦を振り切った。 マリンは2015年、2014年の世界選手権を制し、世界ランク1位のままこのオリンピックを迎えた。4年に一度開催され、世界中の強者が全力で挑むオリンピック。時の運が左右する勝負事においてここぞのタイミングで結果を出すための最高の準備とは何か。それはマリンのように最高レベルの戦績と世界ランクでこの大舞台を迎える、ということに尽きるのだろう。


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