ベンチの力(補欠がチームを強くする)

いきなりプロ野球の話を。
プロ野球は各チームとも70人の支配下選手を抱え、28人が一軍登録されます。そしてスターティングメンバーはセリーグなら9人、パリーグは10人。補欠選手の出番がなく試合に勝つことも珍しくなくあります。
じゃあ選手は9人だけ抱えればいいのかというとそうではありません。負傷、不調による交代要員、投手だけでも分業制だから10人くらいは必要で、、、。
それでは28人の一軍選手だけ抱えていればいいかというとそうでもありません。ものすごくコストがかかるけど今日の戦績に直接貢献はしない42人の存在はチームにとって必要不可欠なのです。80年を超える日本のプロ野球において支配下選手が28人以下だった事例はありません。このことは2軍以下の42人の存在価値の決定的な証明に他なりません。
補欠選手の存在価値とは何でしょうか。
一つは応援席から選手に大きな力を与えてくれます。
ですが最も大きい貢献度は「チーム内に競争原理を働かせてくれる存在であること」ではないでしょうか。
まあそうはいっても補欠選手にはそこに甘んじてもらってはいけないのでしょうが。
JSPORTSでS/Jリーグの再春館製薬所VSNTT東日本を観戦しながらそんなことを考え、このコラムを書きました。