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西本拳太 21-14 21-15 リー・チョンウェイ

Wednesday, October 25, 2017

 

フランスオープンスーパーシリーズ2017 男子シングルス1回戦

 

リー・チョンウェイに勝つ。バドミントンプレイヤーにとってこれほどの喜びと名誉があろうか。それを西本拳太は成し遂げて見せた。

 

内容がよかった。リー・チョンウェイがウォッチして「イン」という場面が幾度もあった。面白いようにライン際に決まった。

 

スマッシュやレシーブでも負けていなかった。何よりも素晴らしいことは今日の西本がリー・チョンウエイに対し、動きやパワーで劣っていないように見えたことだ。 

 

過去の対戦成績はリー・チョンウエイの2戦2勝、西本は予選勝ち上がり。それでもこの選手は油断しない。ある選手がリン・ダンとリー・チョンウェイを比べてこう言った。「リン・ダンは遊んでくれるので1ゲームが取れることはよくある。だがリー・チョンウェイは最初から殺しに来るような感じ」

 

誰が相手だろうと容赦しないのがこの選手のすごさなのである。トーナメント前半の取りこぼしもリン・ダンやチェン・ロンに比べても極めて少ない。稀に接戦となり危ない状況となっても、別次元のスマッシュとネットプレー、ロングラリーの安定感で流れを引きもどし試合を締めくくる。

 

だから運よく勢いでリードをしてもリー・チョンウェイは怖い。そのことがまた相手を混乱に陥れる。見ている方はどこまで行っても安心できない。リー・チョンウェイはどこで流れを変えてくるのか。 

 

コートサイドにはカメラマンの数も多い。リー・チョンウェイの試合はこういったことまで他の試合と違って特別なのだ。それがまた重圧を生む。

 

中西コーチから繰り返し檄が飛ぶ「点数を見るな!」「点数を気にするな!」

 

2ゲーム目中盤、リー・チョンウェイはヘアピンの技術の違いを見せつけ、追い上げてきた。そして同点に追いついた。

 

 

しかし西本の勢いはここで止まらなかった。激しい攻めにも食らいつき、逆に幾度も切れのあるスマッシュを決めて見せた。

 

リー・チョンウェイのコーチが激を飛ばす「ラリー、ラリー!」。耳を疑った。リー・チョンウェイに対するアドバイスとしては考え難い言葉だ。

 

結局、西本はこの試合、初めから終わりまでほぼリードをしたまま振り切ってみせた。

 

 

勝利を決めたウィニングショットをスマッシュで決めた瞬間。

 

直後。一瞬、信じられないような表情を見せた。スポーツ選手にとって至福の瞬間だ。

 

 

リー・チョンウェイという壁を越えればバドミントン界で怖いものなどない。本人とっても、大いなる自信となるであろう。今後のステップアップに期待したい。

 

また、これは日本のバドミントン界にとっても歴史的な勝利である。

 

試合後のコメント

「過去2回、0-2で敗れている。1ゲーム目をとられると厳しいので1ゲーム目からしっかりついていこうという気持ちで挑んだ。1ゲーム目、11-9で折り返すことができたことがよかった。自分の調子は良かったが相手の調子が今一つだったようなので、勝つなら今日しかない、という気持ちでいった。2ゲーム目少し焦ってしまって一度追いつかれたが、もし取られてもファイナルでと開き直ることができたことがよかった。中西コーチからは何度も”点数を見るな、点数を意識するな”とアドバイスが飛んできた。とは言え、やはり点数は気にしてしまった。その中でも自分の積極的なプレーで相手を引かせることができた。終盤、ロングサーブを打ったりしたのは強気に行こうという思いから。開き直れていた。昨日の予選2試合があったことは疲れよりむしろ会場への慣れなどで有利に働いた。今日はいいプレーができたが、今日は今日で。反省点なども生かして明日以降につなげていきたい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

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